「今年の高校生でナンバーワン」 元プロの監督も絶賛、148キロ右腕が見据える4年後
「No.1と言われる投手になってプロの世界に行きたい」
今年5月に実戦復帰。若林監督は「ピッチング自体、怪我をする前より数段良くなりました。肘以外のトレーニングをかなり積んだことは、ボールを見ているだけでもわかりました」と称賛する。それでも、夏の甲子園にこぎつけるには、スタミナを培う時間が足りなかったのかもしれない。
7回には、村上太一外野手(3年)に左翼席へ決定的な2ランを被弾。「復帰してから初めて打たれた本塁打なので、ガクッとしてしまいました」と明かした。高校最後の登板は、7回127球6失点に終わった。
東海大菅生入学時、昨秋の新チーム結成時、術後投球練習を始めた今年3月の3度、「世代ナンバーワン投手になる」という目標をノートに書き留めた。「今はまだ全然遠いですが、これからも野球を続けていく上で常にそこを目指していきたいです」と言い切る。
「大学4年間でもっといい投手になって、誰が見てもナンバーワンと言われる投手になってからプロの世界に行きたい」と今後の目標も明確だ。186センチ、77キロ。いかにも投手らしい長身でスリムな体に、豊かな才能が詰まっている。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)