2イニング連続の満塁無得点も「作戦通り」? 西武・辻監督が語った逆転勝利の理由
「なかなか点は取れないけれど、束になって苦しめてくれた」
■西武 4ー2 オリックス(2日・ベルーナドーム)
パ・リーグ首位の西武は2日、本拠地ベルーナドームで行われたオリックス戦に4-2で逆転勝ちした。前回対戦だった6月18日にノーヒットノーランを食らった相手先発・山本由伸投手からは、この日も1点しか取れなかったものの、序盤の“仕掛け”がじわじわ効き、右腕の降板後の8回に大逆転した。優勝争いが混とんとする中、高橋光成投手を先発に立てての“エース対決”に勝利した意味は非常に大きい。
序盤は、実にもどかしい展開が続いた。初回にいきなり2安打1四球で無死満塁のチャンスをつかんだが、ギアを上げた山本に、山川が二飛、栗山が3球三振、呉念庭も二飛に倒れて無得点。続く2回も、1死満塁としながら、源田が二ゴロ、森が空振り三振に仕留められ、2イニング続けて満塁の好機で得点を奪えなかった。
辻発彦監督は試合後、この2イニングの攻撃について「作戦通り」と笑みを浮かべた。「それは冗談だけど……実際、いきなり無死満塁、1死満塁で、山本もここを抑えなきゃ、と相当力が入ったと思うよ。当然、球数が増えたし、疲労度もあったと思う。あれだけの投手だから、なかなか点は取れないけれど、束になって苦しめてくれたと思います」と納得顔だった。