オリックス連覇の鍵を握るのはリリーフ陣? 西武・辻監督も恐れる王者の力

首位・西武の辻監督も警戒「オリックスは勢いがある」

 7回には2年目の阿部翔太投手が登板し、走者を2人出しながらも無失点で切り抜けた。ルーキーイヤーの昨年の1軍登板はわずか4試合だったが、成長著しく、今季は27試合目の登板で防御率0.98を誇っている。8回は、5年目・23歳でこちらも売り出し中の本田仁海投手が登場。ただ、この本田がつかまった。

 持ち味は150キロ台中盤の速球で、登板前の時点では今季防御率1.97をマークしていたが、1死から金子を内野安打で出塁させたのをきっかけに、外崎に四球、源田には同点適時打を許した。なおも1死満塁とされ、21年目のベテラン栗山には、1球もストライクが入らないまま勝ち越しの押し出し四球を与え、ここで降板を命じられた。

 7月の快進撃の一因は、本田、阿部ら“勝ちパターン”を担うリリーフ陣の活躍にあった。中嶋監督は「これからどんどんプレッシャーがかかってくるので、それに打ち勝っていかないと。これまでは怖いもの知らずで来たが、経験は浅い。こういう時にどうなるかが問題だが、今日は飲まれた」と危惧する。

「オリックスは勢いがある。ベンチが元気だもの。投手が良くて、なかなか点を取れないしね。強いっすよ」と評したのは、敵将の西武・辻発彦監督だった。2日現在オリックスのチーム防御率は、西武の2.49に次いでリーグ2位の2.80。後半戦の投手陣のデキが連覇の鍵を握りそうだ。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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