「プレッシャーのかかるところで…」 DeNA三浦監督が称えた劇勝呼んだプレーとは

広島は延長10回、11回といずれも無死一塁からスリーバント失敗

 5-2の7回、勝利の方程式の一角を担う伊勢が3失点。6回まで81球を投げ2失点と粘投していた浜口に代打を送って3点を奪った直後に追いつかれる嫌なムードで、終盤の勢いでは広島に分があったかのように見えた。

 しかし延長10回、広島は無死一塁で菊池がスリーバント失敗。さらに11回、代打三好もバントを決めることができなかった。いずれのイニングも、後続が凡退して無得点。これで潮目は変わった。

 DeNAは6回に無死二塁から伊藤光がバントを試みるもフライを打ち上げ走者を送れず(記録は捕邪飛)も、この“ミス”は、次打者の戸柱が右翼線への適時二塁打で救った。また伊勢の3失点という“ミス”は3番手以降の救援陣4投手の無失点リレーでカバーした。耐えて耐えて、最後は、大事な場面での1球でのバント成功。両軍計27安打の大味な一戦は、小技が明暗を分けた。

(町田利衣 / Rie Machida)

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