僅か1時間で子どもたちの動きが“激変” 強豪少年野球チーム監督の指導に保護者も驚き
保護者も辻監督の指導に感心「親も勉強になりました」
ゴロの捕球ではグラブの使い方を説明した。グラブでボールをすくい上げる時に手首を手前に引くようアドバイス。子どもたちは、辻監督らが手で転がしたボールを捕る練習を繰り返すうちに、徐々にコツをつかんでいく。上手くできたら褒められ、失敗したら修正点を丁寧に伝えられると、積極性や自主性が高まっていった。
教室に参加した野球歴3か月の小学2年生の男の子は「いいボールを投げられるようになった。楽しかった」と充実感をにじませた。練習の休憩時間には教わった投げ方を自主的に復習するほど、前向きに取り組んでいた。
男の子の父親は「教え方も、やる気の引き出し方も上手でした。息子の動きが全く変わって、短時間でここまで上手くなるとは思いませんでした」と驚いた様子。キャッチボールに誘っても乗り気ではない普段とは対照的な姿に「教え方で、子どもの姿勢が変わることに感心しました。親も勉強になりました」と語った。
少年野球の人口が減少する中、年々メンバーが増えて現在は80人を超える多賀少年野球クラブ。子どもが集まり、選手が入れ替わっても毎年のように全国大会上位の成績を収める理由が、わずか1時間の野球教室にも詰まっていた。
(間淳 / Jun Aida)
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