沢村賞右腕やホールド王、打者も“クセ者”揃い…2軍で奮闘するパの「35歳以上」
オリックス、ソフトバンクの上位チームにも爪研ぐベテランが
ウエスタン・リーグでは、オリックスの増井浩俊投手に注目。プロ13年目を迎える今季、1軍では「12球団勝利&セーブ&ホールド」がかかったヤクルト戦(6月9日)のみに先発し、以降は2軍での登板が続いている。
2軍ではここまで、10試合に登板し1勝3敗、防御率6.91という投球内容。直近では3日のソフトバンク戦で2回7失点など、思うような結果を残せていないが、チーム2位タイとなる43イニングに投げている。決して試合から遠ざかっているわけではなく、今後の巻き返しと1軍での活躍に期待しよう。1軍では通算163セーブ、158ホールドを残し、2012年にはパ・リーグ記録のシーズン45ホールドを記録している。
打者からは明石健志内野手(ソフトバンク)だ。6月24日に通算1000試合出場を達成した明石は、プロ19年“鷹一筋”でプレーしてきた。今季はここまで1軍で16試合に出場。19打数2安打、打率.105と不本意な結果に終わり、2軍に降格した。
2軍では35試合に出場し、75打数22安打、打率.293と3割に迫る活躍を見せている。ここ数試合は安打は出ていないが、2日のオリックス戦ではマルチ安打を放ち勝利に貢献。終盤の上位争いへ向け、ベテランの力が必要になるときが来るはずだ。
熱戦が続くパ・リーグに、今週も要注目だ。先週は、首位で迎えた西武が2試合連続サヨナラ本塁打で勝利を収めるなど、首位争いから頭一つ飛び出した。後を走るソフトバンクと楽天の対戦では、2勝1敗とソフトバンクが勝ち越し、0.5ゲーム差で2位に。一方、5位のロッテは3カード連続で負け越し、4位のオリックスとは2.5ゲーム差と離された。
今週は首位の西武が日本ハム、楽天とビジター6連戦を戦う。3位の楽天は週後半の西武戦までにゲーム差を縮めておきたいところだ。一方、上位を狙うオリックスは楽天、ソフトバンクとの対戦が予定される。2位から4位は1ゲーム差であり、勝敗によって大きく順位も変わるだろう。
(「パ・リーグ インサイト」小野寺穂高)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)