コロナ集団感染の県岐阜商が初戦敗退 10人入れ替えも…序盤に大量失点、勝利の社は喜ばず

2回に適時打を許した県岐阜商・山口恵悟【写真:共同通信社】
2回に適時打を許した県岐阜商・山口恵悟【写真:共同通信社】

3回までに守備の乱れもあり、大量8点を献上した

 6日に阪神甲子園球場で開幕した第104回全国高校野球選手権。大会第4日の9日第4試合では、県岐阜商が社(兵庫)と対戦した。新型コロナウイルスの集団感染の影響でメンバーを10人入れ替えて試合に臨んだが、1-9で敗れた。

 県岐阜商は2回までに5点を失うと、3回には2死一、二塁で社の2番・後藤剣士朗内野手(3年)のボテボテのあたりを小林希投手(2年)が悪送球し、1点を失った。(記録は投安打と悪送球)。続く3番・福谷宇楽内野手(3年)の二塁へのゴロを、二塁・河合福治内野手(3年)がファンブルし、7点目。守備の乱れもありこの回も3点を失った。

 打線も社の先発・堀田柊投手(3年)に対して走者を出すも、2併殺を奪われるなどなかなか攻略できず。8回に内野ゴロの間に1点をあげた。

 県岐阜商は、開幕前日の5日に新型コロナ集団感染が発覚し、翌6日の開会式を欠席していた。大会本部は、感染拡大予防ガイドラインを一部改訂。登録選手が試合前72時間以内のPCR検査で陰性が確認されれば、選手を入れ替えて出場できるという基準を設けた。

 登録選手18人中10人を入れ替えた県岐阜商。72時間以内の全員の陰性が確認され試合に出場することはできたが、勝利とはならなかった。勝った社は試合が終わっても喜びを表すことなく、淡々と整列し、試合を終えた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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