DeNAエースが学ぶ「日本一の投手」の投球 スタイル対照的も「これが勝つ投手」
今永が語った青柳の姿「これが勝つピッチャーの投球なんだと思い知らされた」
今永は「相手の青柳投手は日本一の投手なので、なんとか投げ負けないように、長くマウンドにいたい気持ちで投げました」と語る。そして「正直言って、彼に投げ勝ったわけではないと思っています。(青柳は)5回で100球近く投げていて、調子は悪かったと思うけれど、その中でなんとか最少失点に抑える。これが勝つピッチャーの投球なんだと思い知らされました。尊敬する選手の1人です」と、6回116球2失点(自責点1)で先にマウンドを降りた相手を称えた。
同い年の2人は、2015年のドラフトで、今永が駒大からドラフト1位、青柳が帝京大から5位でプロ入りした。今永は本格派の左腕、青柳は右の横手投げとスタイルは対照的だが、通算成績は今永が135試合52勝45敗、防御率3.38、青柳が117試合50勝35敗、2.75とほぼ互角。ただ、青柳は昨季、今永が手にしたことのないタイトル(最多勝と勝率1位の2冠)を獲得した。今季も防御率1.39、12勝、勝率.923の3部門でトップを走っている。
今永は今季、春のキャンプ中に左前腕を肉離れした影響で出遅れたが、5月の初登板以降調子を上げている。8月9日現在、リーグ2位の阪神と3位のDeNAの差はわずか0.5ゲーム。対戦成績もDeNAの9勝8敗と拮抗している。CS進出権を確保する上でも負けられない相手だ。今永vs.青柳のライバル伝説が熱を帯びるのは、これからかもしれない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)