支配下復帰のDeNA平良が感謝する存在 1年以上のリハビリ支える「TJ Brothers」の絆
昨年6月にTJ手術を受けオフに育成契約、再び支配下に返り咲いた
DeNAの平良拳太郎投手が支配下選手に復帰した。昨年6月に右肘のトミー・ジョン手術を受けてオフに育成契約となったが、再び返り咲いた。初めて経験する長いリハビリ生活。地道に一歩ずつ段階を上がってこられた影には、右腕に寄り添った2人の“兄”の存在があった。
昨年までと同じ背番号「59」を再び付け、平良に安堵の思いがこみ上げた。「7月31日までの支配下復帰を目指していたので、まずそこを叶えられたうれしさと、感謝の気持ちです」。当初7月中に予定されていた実戦復帰は実現しなかったが「肘の状態自体は怖さはない」とリハビリは順調だ。
とはいえ、長く険しい日々だった。初めてのトミー・ジョン手術に1年以上にも及ぶリハビリ。不安な心を支えてくれたのが、同じ手術を経験した“先輩”たちだ。
2019年8月に同手術を受けた田中健二朗投手は同年オフに育成契約に。2021年に支配下復帰して1軍マウンドに上がった。今季は35試合に登板して13ホールド、防御率1.95とブルペンを支えていたが、7月に右足の故障のため出場選手登録を外れた。
また平良と同じ1995年生まれの東克樹投手もまた、この手術の経験者だ。2020年2月にメスを入れ、2021年9月に1軍復帰。10月には729日ぶりに勝利投手にもなった。