支配下復帰のDeNA平良が感謝する存在 1年以上のリハビリ支える「TJ Brothers」の絆

田中健、東と3人の顔写真と「TJ Brothers」と書かれたTシャツを作成

 3人は顔写真とともに「TJ Brothers」とプリントされたTシャツを作成。その絆は強い。平良が不安なとき、立ち止まりそうなとき、同じ経験をした2人が親身にアドバイスを送り寄り添ってきた。

 術後初めてのブルペン投球は球速119キロ。「自分はまあまあスピード出てるかなと思ったんですけど……」と平良自身もショックを隠せず、不安な気持ちを覚えたという。それでも田中健の「自分もそうだった。こんなもんだよ。投げていくうちに上がっていくから」という言葉を聞き「ショックは減りました」と振り返った。

 東も顔を合わせれば「今どんな状態?」と聞いてくれ、自身の経験をもとに助言をくれた。平良は「2人とも出し惜しみせずアドバイスをしてくれた、それが自分の中で大きかったかなと。それがなかったら復帰がもう少し遅かったかもしれない」と感謝の思いは尽きない。

「焦って後退しないようにしないといけない。自分の状態を確認しながらやっていかないといけないと思います」と先を見据えた平良。抜群の制球力で打者を牛耳る投球が再び見られる日も、そう遠くはないはずだ。

○著者プロフィール
町田利衣(まちだ・りえ)
東京都生まれ。慶大を卒業後、スポーツニッポン新聞社に入社。2011年から北海道総局で日本ハムを担当。2014年から東京本社スポーツ部でヤクルト、ロッテ、DeNAなどを担当。2021年10月からFull-Count編集部に所属。

(町田利衣 / Rie Machida)

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