41年ぶり夏2勝の愛工大名電、歴代ベストナインは…イチロー、工藤公康らスター並ぶ
1981年にエース・工藤公康を擁してベスト4になって以来の夏2勝を挙げた
第104回全国高校野球選手権大会は12日、大会第7日目の第2試合で愛工大名電(愛知)が八戸学院光星(青森)に6-5で勝利した。夏の甲子園で2勝を挙げたのは、1981年にエース・工藤公康を擁してベスト4になって以来。イチローを筆頭に多くのプロ野球選手を輩出してきた“名門”に新たな歴史が加わった。ここでは主な出身選手をベストナイン形式で紹介したい。
先発投手はもちろん1981年の4強に貢献した工藤公康。初戦の長崎西戦ではノーヒットノーランも達成した。この年のドラフト6位で西武入りし、ダイエー、巨人、横浜、西武とプロ通算29年で224勝をマークした。2012年のドラフトを前に大谷翔平、藤浪晋太郎と“高校BIG3”とも呼ばれた濱田達郎(中日)、その1学年下の東克樹(DeNA)らもエースを務めた。
中継ぎ投手には日大、JR東日本を経て2011年のドラフト1位で西武入りした十亀剣。捕手には高校時代にはレギュラー捕手だった山崎武司を選んだ。山崎は中日、オリックス、楽天で通算403本塁打、本塁打王2回、打点王1回のタイトルにも輝いた。一、三塁には堂上剛裕、直倫の兄弟。ともに地元の中日に入団して注目を集めた。二塁には巨人などで活躍した鴻野淳基、遊撃には大洋・横浜とロッテで活躍した高橋雅裕を選出した。
外野はイチロー、谷口雄也、田村俊介の布陣。日本人なら誰もが知るイチローも愛工大名電の出身、3年時の選抜には投手として出場した。日本ハムに入団した谷口雄也は昨年限りで現役を引退。現在は球団職員として活躍している。二刀流として昨夏の甲子園に出場した田村俊介は、ドラフト4位で広島に入団。高校通算32本塁打の打撃で活躍が期待されている。