ヤクルト村上宗隆の弟、慶太が“兄超え”1勝 九州学院は夏の甲子園12年ぶり勝利
慶太は2長打2得点とバットで貢献、兄・宗隆は1年時に出場も無安打で初戦敗退
第104回全国高校野球選手権は13日、甲子園球場で大会第8日を行い、ヤクルト・村上宗隆内野手の弟・慶太内野手(3年)擁する九州学院(熊本)が帝京五(愛媛)に14-4と圧勝した。4番を打つ村上慶も三塁打、二塁打と長打を連ね、5打数2安打、2得点の活躍。兄が成し遂げられなかった“甲子園勝利”をもたらした。
初回1点を失った九州学院はその裏、1番・大城戸陸琥外野手(2年)、2番・馬場涼輔内野手(3年)、3番・園村慧人外野手(3年)の3連打で同点に追いついた。この回5安打で5点を奪い逆転に成功すると、3回にも1点、4回には2点を追加した。
この日「4番・一塁」で出場した村上慶は、初回に適失で出塁し得点。2打席目は見逃し三振、3打席目は右飛に倒れたが、6回1死で迎えた4打席目、坂本大悟投手(3年)のチェンジアップをすくい上げた。右翼手が飛び込んだが捕球できず三塁打に。このヒットを皮切りにチームはこの回も4得点。村上慶は8回にも左翼フェンスを直撃する二塁打を放った。
兄・宗隆も同校OBで、1年生の2015年夏の甲子園に出場。初戦の遊学館(石川)戦に「4番・一塁」で出場したが、無安打に終わり、チームも3-5で敗れた。九州学院の夏の甲子園での勝利は、8強に進出した2010年以来12年ぶり。“兄超え”の1勝を記録した村上慶の次戦にも注目が集まる。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)