「期待感あるのは断然、中田」巨人、気になる4番事情、不調の岡本和に足りない“速さ”
打席の中で修正「後ろが小さく前が大きい、インパクトまでのスイングスピードが速い」
その中でも注目したのは5回の第3打席で放った左前打だ。2ボールからの3球目、コルニエルが投じた内角高めの154キロ直球を豪快に空振り。だが、4球目の内角低め155キロ直球には修正し快音を響かせた。
「バットも振れているし技術的、精神的にも良い状態だと見ている。力のある人は強いスイングで後ろが大きくなりがちだが、今の中田はコンパクトで鋭いスイング。後ろが小さく前が大きい、インパクトまでのスイングスピードが速い」
決して大振りすることなく、状況に応じた打撃を見せる中田。一方で6番に降格した岡本和は4打数無安打に終わった。これで4戦19打席ノーヒットと苦しい状況が続いている。新井氏は「迷いながら打席に入りスイングしているように見える。第3打席の中飛も本来なら確実にホームラン。気負い過ぎて体の開きが早くなっている。中田に感じる“速さ”を岡本には感じない」と指摘する。
2年連続セ・リーグ2冠王がシーズン終盤に入り悩める主砲に。「チームの状態をさらに上げていくには4番を取り返す必要がある」と新井氏。4位に浮上し、Aクラス入りを狙う巨人にとって、岡本和の復調は必要不可欠になってくる。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)