芸人・高岸、プロ初被弾も「根本は応援人」 打者に拍手の“珍行動”「お見事」
高岸は最速140キロで2回3失点、初被弾も「根本は“応援人”」
独立リーグ・ルートインBCリーグ「栃木ゴールデンブレーブス」に加入したお笑いコンビ「ティモンディ」の高岸宏行投手が14日、栃木県総合運動公園野球場で行われた埼玉武蔵ヒートベアーズ戦でプロ初登板初先発。2回3安打5四球3失点でマウンドを降りた。試合後、高岸は一発を許した選手を拍手で称えたことに「悔しいですけど、選手の魅力が出ればうれしい」などと話した。
高岸は初回、1死三塁で自らの暴投で先制を許すと、2回にも先頭の青木玲磨外野手にバックスクリーン左にソロを浴びた。さらに、2死一、二塁で元楽天・片山博視内野手に右前打を打たれて3失点目。3回からは2番手・齊藤凰人投手にマウンドを譲った。直球の最速は140キロだった。
試合前にはボールを見ながら言葉を発した。「ボールを鼓舞しました。『君ならやればできる』と言いました」。投げた球は「真っすぐ、スライダー、フォーク。あ、全球エール球です。エール球(ストレート)、エール球(スライダー)、エール球(フォーク)ですね」と振り返る。酷暑の中でのマウンドにも「33、34度とかですよね。太陽のパワーを感じました」と前向きに腕を振った。
印象的だった本塁打を許した青木への拍手。「悔しいですけど、根本は“応援人”なので。選手の魅力が出ればうれしい。お見事でした」と、打った青木に心からの敬意を表した。BCリーグに新たな風を吹き込んだ高岸。今後の投球が楽しみだ。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)