2年連続で背番号「1」も2回戦敗退…名門・横浜の2年生左腕が見据える“3度目の正直”

横浜・杉山遥希【写真:荒川祐史】
横浜・杉山遥希【写真:荒川祐史】

横浜・杉山は聖光学院相手に8回途中11安打3失点で降板

 2回戦突破を目指したが、その壁は超えられなかった。第104回全国高校野球選手権大会は14日に大会第9日を迎え、第1試合では横浜(神奈川)が聖光学院(福島)に2-3で競り負けた。6日に行われた開会式で「最高の夏にします」と選手宣誓した主将の玉城陽希捕手(3年)は「横浜高校のユニフォームを着ているからには甲子園で勝たないといけないと思うので、そこは悔いが残っています」と目に涙を溜めた。

 昨夏の甲子園を経験した選手が7人残り、今大会屈指の経験値を誇るチームだった。昨年の広島新庄との1回戦で、大会初となる“1年生のサヨナラ本塁打”を放った緒方漣内野手(2年)や、前川右京(現阪神)を擁する智弁学園(奈良)との2回戦に1年生エースとして登板した左腕・杉山遥希投手(2年)らの調子も万全だった。しかし、玉城は「聖光学院さんに一枚上をいかれた」と悔やんだ。

 ただ、甲子園で悔しさを噛み締められることは財産になるだろう。11安打され8回途中3失点だった杉山は「(背番号が)去年も1番でしたが、今年は違う1番に感じた」とエースが背負う重責を昨年以上に実感。試合後には悔し涙を流した。「伝統ある横浜高校のユニフォームを着られるのもあと1年。来年も必ず甲子園へ戻ってきて、先輩を超えるという意味でも『全国制覇』を目標にしてやっていく」と決意を新たにした。

スライダーに手応え、ストレートを磨くと誓った

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