エースで4番、近江・山田陽翔は「持っている男」 監督も驚く“夏の主役”の宿命
高松商と対戦する18日の準々決勝は多賀監督の誕生日「ハッピーバースデーにしたい」
どれだけ苦しい状況でも何とかしてくれる――。チームメートもそうだが、多賀監督も全幅の信頼を置いている。4番にエースと重圧のかかるポジションを任せているが、全てを背負いプレーを続け、さらに結果を残すのが山田の凄さだ。
「そういうの全て背負ってくれている。技術の問題じゃないと思う。ピッチング、バッティング、まだまだ彼は野球選手としてこれから進化していく。今の段階で素晴らしい成績を残しているが、チームの勝利のために徹している。そういったところが甲子園でやれている理由だと」
18日の準々決勝では高校通算66本塁打を誇る浅野翔吾外野手(3年)を擁する高松商(香川)と対戦する。奇しくも、その日は多賀監督の63回目の誕生日。チームの命運を握る山田は「ハッピーバースデーにしたい。一番は勝利をプレゼントすること」と、勝利を約束した。
2年夏から3季連続で甲子園の舞台を経験する山田は、また一つ成長した姿を見せた。滋賀県勢初の全国制覇を目指す近江には頼れる男がいる。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)