667億円補強のレンジャーズが監督解任 借金12で米メディア「期待以下」
借金12でも得失点差は-2…「以前よりいいパフォーマンス」も
レンジャーズは15日(日本時間16日)の試合前、クリス・ウッドワード監督を解任し、トニー・ビーズリー氏を監督代行に指名した。この時点でのチーム成績は51勝63敗の借金12。米ヤフースポーツの報道によると、大きな原因となったのはオフに5億ドル(約667億円)以上を補強に費やしたにも関わらず上位進出できなかったためだという。
記事は「この決断は、チームがオフシーズンにジョン・グレイ投手、コーリー・シーガー内野手、マーカス・セミエン内野手に札びらを切ってから数か月後に起こった。シーガーは10年3億2500万ドル(約433億5200万円)で契約、セミエンは7年1億7500万ドル(約233億4300万円)で契約、グレイは4年5600万ドル(74億7000万円)で契約した。これらの補強にもかかわらず、チームは51勝63敗、4年連続5割に届かない方向に向かっている」と伝えている。
ウッドワードはチームが67勝95敗の成績だった2018年のシーズン後に就任。1年目は78勝84敗に上昇したがそこから下降線をたどり、昨季は60勝102敗という“底”だった。4年間の監督通算成績は211勝287敗。記事は「2022年はそこまで悪くなかったが、グレイ、シーガー、セミエンと契約した後のレンジャーズは、現状よりも高い期待をかけていた」と、補強に見合う成績を残せなかったことが解任の理由だとしている。
実際には昨季より成績が向上しており、得失点差も-2にすぎない。実際の成績よりは勝率5割に近いパフォーマンスだったという見方もある。さらに記事は「レンジャーズが期待以下であった事実はチームがウッドワードを解雇するには十分なものだった。それでもチームは以前よりもいいパフォーマンスを見せており、もう1年強力なオフシーズンを過ごせば、ポストシーズン争いに近づけるだろう」と指摘。チームに浮上の可能性を見出していた。
(Full-Count編集部)