「かわいそうな目にあわせてしまった」 初戦敗退の明徳・馬淵監督が語った葛藤と愛情
明徳義塾は7年ぶりに初戦敗退「打線も上向きだったが、やっぱり過信ですかね」
熱戦が続く甲子園も準々決勝に入った。秋春夏の3冠を目指す絶対王者・大阪桐蔭を止める高校が現れるのかが、最大の焦点になるだろう。そんな中、初戦で姿を消した名門校もいる。ここでは明徳義塾・馬淵史郎監督の言葉を紹介したい。
3大会連続出場となった明徳義塾は九州国際大付に1-2の惜敗。変則左腕のエース・吉村優聖歩投手(3年)が2失点に抑える好投を見せたが、打線が5安打1得点と沈黙した。相手左腕・香西一希投手(3年)の緩急を使った投球術の前にチャンスを作ることはできなかった。
「香西君は高校野球の見本のような投手。140キロを投げてもらった方がやりやすい。なかなか、自分たちのバッティングができなかった。香西君が先発で勝ち進んできたのはなぜだろうと思っていたが、微妙に動くボールだとか、バッテリーにうまく翻弄された。(速球派、技巧派)両方のタイプの投手の練習をやっておかないといけないということでしょうね」
「1点差のゲームは監督の差」「打線も上向きだったが、やっぱり過信ですかね」
名門の初戦敗退は7年ぶり2度目。まさかの敗戦にも試合後は“馬淵節”を織り交ぜながら、冷静に敗因を分析していた。