打線爆発14安打、京葉ボーイズがジャイアンツカップ準決勝進出 初優勝へ「いい状態」
初回に一挙4得点 7-0で広島北ボーイズに快勝
中学硬式の日本一を決める第16回全日本中学野球選手権大会「ジャイアンツカップ」(大会会長・長嶋茂雄巨人終身名誉監督)は17日、千葉・柏の葉公園野球場などで準々決勝4試合が行われた。全国大会で3度の優勝経験がある強豪・京葉ボーイズ(千葉)は広島北ボーイズ(広島)に7-0で勝利。念願の初優勝まで残り2勝とした。
京葉ボーイズは初回から打線がつながった。2番・續奏侑右翼手(3年)と3番・矢口隼大捕手(3年)の連打で1死一、三塁とすると、続く須貝蒼一塁手(3年)が中堅手の頭を越える三塁打。4番の仕事、そして主将の役割を果たし「最低限、逆方向に外野フライは打とうと思っていました。常にチームにとって最善の結果は何なのかを考えて打席に入っています」と先制打を振り返った。さらに、2本の適時打も生まれ、この回5安打で一挙4点を奪った。
その後も打線の勢いは止まらない。3回にも適時打で1点を追加し、この時点で先発全員安打を記録。4、5回にも1点ずつを加え、計14安打7得点とつながりを見せた。
打線の援護を受けた先発の田中俐希投手(3年)は、雨が降ったりやんだりする難しい状況でも、打たせて取る丁寧な投球を貫いた。5回を被安打3本、無失点で三塁を踏ませなかった。カウントを悪くした初回を反省しながらも「2回からは大胆に攻めて、立ち直れました。カーブが良かったです」と修正能力の高さを披露した。
投打がかみ合った勝利に、京葉ボーイズ・関口勝己監督も「選手たちに自信がついてきた」と目を細めた。ジャイアンツカップに向けて平日練習を週2日に増やし、選手の意識が変わってきたという。2回戦で前年度優勝の世田谷西シニアに勝利したことも、選手が自信を深める要因となっている。
これまでに全国大会を3度制した強豪・京葉ボーイズも、ジャイアンツカップでは優勝していない。あす18日の準決勝では、フレッシュ佐賀フィールドナイン(佐賀)と対戦する。「選手だけではなく、父兄の輪も深まって“ワンチーム”になってきました。一番いい状態です」と関口監督。初めての頂点が、はっきりと見えている。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)
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