甲子園で3発&打率.700、高松商・浅野は何が凄い? 一発食らった近江・山田の“証言”

県外強豪校から誘いも、幼少期からの憧れだった高松商で甲子園8強入り

 昨年12月に指導を受けたイチロー氏(現マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)が「見ているからね、みんなのことを」と置いていった黒いバットは、この日も“お守り”としてベンチ入り。一塁側アルプススタンドには浅野の父・幹司さんの姿も。「最後の夏に、最高の相手、最高の投手と対戦できてよかったね。楽しみや」と息子の背中を押したという。

 高松商は浅野の憧れだった。父・幹司さんの転勤により、生まれ故郷の徳島県から隣県へ引っ越した浅野。屋島中時代は軟式野球の全国大会に出場し、侍ジャパンU-15に選出された。県外強豪校からの誘いもあったが、高松商に進学。父・幹司さんは「(息子は)もともとチアや吹奏楽などの、高商の応援が好きだったんですよ」と懐かしむ。地元の高校へ入学するように後押ししたのは、幼い息子が目を輝かせていたことを知っていたからだった。

 憧れの高松商の主将として今大会は全て右打席に立ち、打率.700(10打数7安打)、3本塁打6打点3四球2死球、出塁率.800。「もう後悔はないです」と言い切った。多くのファンが、プロの世界で“怪童”ぶりを発揮する姿を期待している。

(喜岡桜 / Sakura Kioka)

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