「1番打者の役割って大きい」 辻監督も激賞、チームを引っ張る“新リードオフマン”
西武は今季13人を1番で起用も…7月24日から外崎に固定
西武は秋山翔吾外野手(現広島)が2019年オフに海外FA権を行使してメジャーへ渡って以降、1番が“穴”だった。今季も7月23日までは、5月24日から同27日まで4試合務めた外崎を含め、鈴木、岸、源田、山野辺、愛斗、金子、川越、呉、若林、平沼、川野、長谷川と実に13人が1番のスポットに置かれたが、いずれも定着できなかった。だが、球宴前最後の試合だった7月24日の楽天戦以降は外崎で固定。外崎は18日現在、今季トータルでは打率.228と低迷しているが、1番では.271(96打数26安打)、出塁率.324を記録している。
外崎は「平石コーチからは『おまえの打撃を見て1番に選んでいるわけだから、特別に何かをしようとか、1番の役割を果たそうとかは考えなくていい。シンプルに、おまえのまんまでいた方がいい』と言われています。考え過ぎず、自分らしくやっていこうかなと思っています」と胸の内を明かした。
同学年の源田とは、1・2番コンビであると同時に、好守の二遊間コンビでもあり、2人にしかわからない“あうんの呼吸”がある。外崎は「最近第1打席に出塁できていなくて、あっさり終わるたびに後ろのゲン(源田)に負担をかけ、申し訳ないと思っていました。その中でもゲンが粘って出塁してくれたり、ヒットを打ってくれたりして、すごく助かっています」と話す。
昨季は42年ぶりの最下位に沈んだ西武だが、今季は一気に巻き返し首位を走っている。残り32試合。「1試合の重みが変わってきている感じがありますね」と外崎は表情を引き締めた。リードオフマンがチームをゴールまで牽引する。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)