今季で現役引退、42歳プホルスに「もう1年」の声 キャリア初の代打満塁弾に「鳥肌」
3回2死満塁で、左翼席に自身初の代打満塁本塁打を放った
今季限りで現役引退を表明しているカージナルスのアルバート・プホルス内野手が18日(日本時間19日)、本拠地で行われたロッキーズ戦で自身初の代打満塁本塁打を放った。今季11号で通算690号。通算700号にあと10本となり、ファンや同僚からから“現役続行”を熱望する声もあがっているが、42歳の本音はどうか。地元紙がレポートしている。
プホルスは6点リードの3回2死満塁で代打で登場。左腕オースティン・ゴンバーから11号満塁弾を左翼席に運んだ。球団が公式ツイッターに「また、アルバートは私たちの言葉を失わせる」と文言を添えてグランドスラム動画を投稿すると、「もっと彼に打席を」「これは700本塁打打つぞ」「銅像を建てろ」「鳥肌立つ」とファンから歓喜の声が寄せられた。
この日はその後も指名打者で打席に立ち、7回に左前適時打を放って3打数2安打5打点。地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」によると、やはり今季限りでの現役引退を表明しているヤディアー・モリーナ捕手が「もう1年! もう1年」とからかったという。
これに対してプホルスは「ああ、『もう1年』って耳にしてきたよ。もちろん、もう1年ここにいるよ。ヤディ(モリーナ)とワイノ(アダム・ウェインライト)が投げるのを見に来て、『なんで引退してないんだ?』って叫ぶんだ。スタンドから。間違いない」とジョーク交じりに語った。ウェインライトは40歳の右腕で今季ここまで9勝をあげている。プホルスはさらに「ただただ楽しい。これが私たち、ヤディと私が最後の年に求めていたことだ。全てを満喫したいと思う。ここに戻って来られて、この球団に貢献できているのは幸運だよ」と述べた。
実際に現役続行の可能性はあるのだろうか。記事の筆者は「私はあると思う。彼がそうすれば、カージナルスとそのファンにとって素晴らしいニュースとなる」とした上で、現役引退したとしても「1年限りのなんて素晴らしい(カージナルスへの)復帰だろう。なんて素晴らしい最終章だろう」と称える。今季は主に相手が左投手の時に出場し、ここまで打率.258(190打数49安打)、11本塁打、35打点、OPS.814をマーク。記事は「700号を追いかけることが彼の考えを変えるかもしれない。あと10本のところまで来ており、勢いを増している」とも。ただ、「彼がそれ(現役続行を)望んでいるとは限らない。決めるのは彼自身だ」と結んでいる。