「ようここまで…ありがとう」 近江・多賀監督は5試合644球熱投の山田陽翔に万感
「継投とは思ってはいなかった」が…7回途中で降板
第104回全国高校野球選手権は20日、甲子園で準決勝2試合を行い、近江(滋賀)は下関国際(山口)に2-8で敗れ、2001年以来の決勝進出を果たせなかった。近江の多賀章仁監督は試合後エースの山田陽翔投手(3年)を「ようここまで甲子園で11勝をあげてくれて『ありがとう』という言葉をかけました」とねぎらった。
初戦から5試合連続でマウンドに上がった山田は6回2/3、被安打7、5失点(自責4)で降板し、右翼に回った。この大会、5試合で計644球の熱投だった。
2点の先制を許した打線は3回、1死三塁で清谷大輔右翼手(2年)が中越えに適時三塁打。さらに2死三塁からは4番打者の山田が左翼線へ適時二塁打を放ったものの、得点はこのイニングだけに終わった。
試合展開について多賀監督は「うーん」と思案した後「中盤までは思った通りの展開だったので、終盤の勝負になるなと思っていたんですけど、6回の2点。山田の状態が思わしくない状態でしたので、4回、5回の状況をみていると、持ち直してくれるのかなと思っていたんですけど、相当疲れがあったということですね」と山田の降板タイミングについて話した。さらに「今日は継投とは思っていなかった」とも、終盤は予定外の継投となり、失点が重なった。
(Full-Count編集部)