コロナ禍で前日からスタメン4人入れ替え 鷹の緊急事態を救った“控え組”の底力
藤本監督が期待する若鷹の奮起「若い選手は本当にチャンスだと思います」
中村晃外野手が新型コロナウイルスの陽性判定で出場選手登録抹消となると、三森、椎野も19日に新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。この日の試合前に行ったスクリーニング検査では、柳町、周東、牧原大、田中正義投手の4人が陽性疑いに。そのため、急遽、スタメンを入れ替えざるを得なかった。
この日のスタメンでレギュラーと言えるのは今宮健太内野手、柳田、デスパイネ、そして甲斐拓也捕手の4人だけ。この日のオーダーは、8月18日の西武戦のスタメンから5人が入れ替わっており、藤本博史監督の言葉を借りれば「緊急事態を通り過ぎました」というほどだったが、まさにチーム一丸で掴んだ1勝となった。
チームにとっては緊急事態でも、出番が巡ってきた選手たちにはビッグチャンスとなる。指揮官も「今、怪我人とか、試合出られない人たちの代わりに試合に出られる選手はチャンスだと思って。1打席でも多く打席に立てるように、やっぱり結果が全てですから、そこをしっかりやってくれたた試合にどんどん出られるんじゃないかな、と。若い選手は本当にチャンスだと思います」と、若鷹たちの奮起に期待する。
日本ハムに2連勝し、首位西武との差は0.5ゲームに縮まった。一方で4位楽天とはわずか1.5ゲーム差。首位から4位まで2ゲームにひしめく大混戦の中、しばらくはこの緊急事態のまま戦わなければならない。「いつも言うように、いるメンバーでやらないとしょうがない」と藤本監督。今こそチームとしての底力と選手層が試される。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)