巨人、6連敗で最下位の危機も 専門家は主砲の4番復帰に太鼓判「きっかけになる一発」
岡本和は好投を続けていた才木からバックスクリーン右へ完璧な24号ソロ
本拠地で行われた伝統の一戦は3試合でわずか2得点。阪神の先発は西勇、藤浪、才木と好調な右腕が相手だったが、それを抜きにしても打撃不振は深刻だ。そんな中でも“元4番”の岡本和は7回にバックスクリーン右へ5試合ぶりとなる24号ソロ。野口氏は完封負けを阻止する、意地の一発を放った主砲に注目した。
「これまでは上半身で打っていたが、バランスがよくスイングできていた。上体であおることなく、下半身から徐々に上に繋がっていく連動性が良かった。あのホームランで上昇気流に乗っていける可能性もある」
岡本和が4番に戻れば8月好調の中田、上位打線の吉川、坂本勇人も機能してくると見ている。「投手陣に不安がある分、打線でカバーしないといけない。やはり、4番に岡本和が座り、その前後は丸、中田がサポートする形が一番理想。はやく、この形に戻れば楽しみになってくる」と指摘する。
23日からは本拠地で最下位・中日との3連戦が始まる。ゲーム差は1.5と肉薄しており、結果次第では一気に最下位に転落する可能性も出てきた。「中日は取り残されていた感もあったが、浮上してきた。巨人にとっては大事な3連戦になってくると思います」と野口氏。
岡本和は東京ドームで放った一発が復調のきっかけになるのか。Aクラス争いに向け、負けられない戦いが続く。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)