「今までのマリーンズとは違う」 逆転優勝へ…ロッテ井口監督が誓う巻き返し
最後の1か月のカギを握るのは…「奨吾ですね」
ここからの1か月は本当の勝負どころ。どの球団にとっても1試合も落とせない状況が続く中で、簡単に点は取れないでしょう。そもそも、パ・リーグはどの球団にも絶対的なピッチャーがいるので、連勝がしづらい傾向にあります。勝てる時にしっかり勝っておかないと上位には食い込めません。
コロナで手薄になっていた投手陣もようやくメンバーが揃い、しっかりリリーフを組み立てられるようになった。9月は中継ぎ陣は総動員で行くしかないという中で、岩下(大輝)が肘の手術から戻ってきました。先発するところまではいっていませんが、長い回も投げられる中継ぎとして戦力になってくれそうです。
打線は荻野(貴司)と高部(瑛斗)の1・2番コンビがしっかり塁に出てくれている。高部は35盗塁とリーグトップで、チームとしても100盗塁を超えていますが、今年はそこからもう1つ先の塁に進むことができていない。バントや進塁打の失敗がかなり多いところに、なかなか点が取れない理由があるでしょう。レアードとマーティンが本調子ではなく、ホームラン攻勢というわけにはいきませんが、若手選手の頑張りで繋がりが見えてきた。最後まで諦めない姿勢で1点を確実に取るという野球をもう一度思い出し、目の前の1勝を積み重ねていきたいと思います。
最後の1か月、カギを握るのは(中村)奨吾ですね。3番打者の状態でチームの状態も上下動する。僕は1年を通して中村奨吾がポイントになると考えてきました。3番が繋げば2点、3点と取れる打線になる。チームキャプテンであることも含め、どうやってチームを引っ張っていくのか。間違いなく彼が一番のキーマンです。