最年少50号まであと1本、2つのNPB記録誕生の可能性も… 燕・村上にかかる期待
連続出塁の日本記録まで「あと1」、連続打数安打は「あと2」
ヤクルトの村上宗隆内野手は、30日から京セラドームで巨人との2連戦に臨む。26~28日のDeNAとの3連戦では初戦の第3打席から14打席連続出塁。さらにこのカードでは4本の本塁打を放つなど、9打数連続安打も継続中だ。連続出塁はNPB記録が15。連続打数安打も11が最高記録で、29日の試合では2つのNPB新記録が一気に誕生する可能性もある。
連続出塁のNPB記録は、2013年に廣瀬純(広島)が記録した15打席連続出塁。村上は現在14打席連続出塁中で、2003年の高橋由伸(巨人)、小笠原道大(日本ハム)らと並んでいる。連続打数安打は1991年のレイノルズ(大洋)、03年の高橋由伸の11打数連続がNPB記録となっている。
さらに村上は現在49本塁打で、日本人選手6人目となる50本塁打に王手をかけている。外国人も含めると50本以上を放っているのは9人(14度)。50本となれば、史上最年少での大台到達となる。
出塁率も.476で、12球団トップ。現在の計算式が用いられている1985年以降の記録では、1986年に3度目の3冠王を獲得した落合博満(ロッテ)の.487が1位。村上の.476を順位に当てはめると、歴代4位となる。8月だけで見れば出塁率は.593で、OPSは1.623。相手からの警戒もより強くなり、勝負が避けられるケースはこれからも続くだろう。そうなれば、歴代最高の出塁率でシーズンを終える可能性も十分にありえる。
DeNA3連戦での活躍で、首位打者争いでも抜け出した。村上の打率は.340で、2位の中日・大島は.323と差が開いている。ホームランと打点の2冠はほぼ手中に収めており、2004年の松中信彦(ダイエー)以来18年ぶりの3冠王誕生にますます期待が高まるが、まずは巨人とのカード初戦。22歳の村上はどんな活躍をみせるだろうか。