「ちわっす」や“一糸乱れぬ行進”は不要 創設45年の少年野球チームが考える挨拶と礼儀
東京・関町ニューウエスタンが重視するのは周囲への感謝の気持ち
少年野球においても挨拶や礼儀は大切。ただ、過剰な意識は必要ないと考えている。45年前に創設した当初から独自の理念を掲げている少年野球チーム「関町ニューウエスタン」は、周囲に感謝する“心”を育む指導を心掛けている。
東京都練馬区で活動する関町ニューウエスタンは1977年に発足した。怒声罵声の禁止や短時間練習、保護者の負担は最小限といったチーム理念は当時から変わっていない。
チームには「リスペクトする心を育む」という理念もある。技術以外にも野球を通じて子どもたちに学んでほしいことがあると考えている。ただ、挨拶や礼儀は「過剰に意識する必要はありません。大切なのは形ではなく気持ちです」と石川誠監督は言う。
「野球をしていなくても、最低限の礼儀や挨拶は必要です。人によって考え方の違いはありますが、野球ならではの『ちわっす』という挨拶や、きっちり手と足を合わせる開会式の入場行進などは必要ないと感じています。五輪の開会式で選手が楽しそうに手を振って入場するような方法で良いのではないかと考えています」