「ちわっす」や“一糸乱れぬ行進”は不要 創設45年の少年野球チームが考える挨拶と礼儀
練習できる環境に感謝、年に数回は小学校周辺で清掃活動
石川監督らチームの指導者は「道具を大切にする」「周りの人には挨拶する」といった礼儀を子どもたちに伝える。だが、細かな礼儀の指導よりも「リスペクトする心」と「感謝の気持ち」を大切にしている。石川監督が理由を説明する。
「人数が集まらなければ、練習も試合もできません。試合は審判やグラウンド整備、様々な人たちにサポートしてもらっています。子どもたちには相手チームや周りの大人に感謝する心を忘れないでほしいですし、全力で戦うのが礼儀だと思っています」
グラウンド外でも、感謝の気持ちを表している。子どもたちは年に数回、普段練習する小学校の周りを清掃している。練習を30分から1時間早く切り上げてゴミを拾う。チーム創設時からコーチや監督を歴任してきた尾崎晋代表は「子どもたちが練習できるのは地域の方の理解や協力があるからです。少しでも恩返しをしたいと考えていました。子どもたちにゴミのポイ捨てはしないようにと伝える機会にもなります」と話す。
挨拶や礼儀は大切だが、目的ではない。関町ニューウエスタンでは、相手への敬意や感謝の気持ちを伝える手段と考えている。
(間淳 / Jun Aida)
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