大谷翔平は「スタッシーが相手だと快適」 監督代行も絶賛、“相棒”との円滑な関係
マックス・スタッシー「彼がしていることは歴史だ」
エンゼルスの大谷翔平投手は今季、投手としてここまで11勝8敗、防御率2.67。128回を投げて176奪三振を記録し、メジャー初の規定投球回到達まであと34イニングとしている。今季の22登板中、20試合で先発マスクを被っているのがマックス・スタッシー捕手。フィル・ネビン監督代行が「彼(大谷)はスタッシー相手だと非常に快適なんだ」と評する“名コンビ”で、スタッシー自身も「彼のキャッチャーを務めるのはとてもクールなこと。できる限り助けになりたい」と思いを明かしている。
5月26日(日本時間27日)のブルージェイズ戦から、大谷が登板した試合では15戦連続で先発マスクを被るスタッシー。昨年MVPに輝いた二刀流とバッテリーを組むことに「とてもクールだよ。正直言って彼のキャッチャーを務めるのはとてもクールなことだ。できる限り助けになりたいと思っている」と実感を込めて語る。さらに「彼がしていることは歴史だ。今までなかったことや、あっても1918年以来とかそんなことをしている。彼と同じフィールドに立てること、捕手を務めること、チームメートでいられることを光栄に思うよ」と大谷へリスペクトの念を抱く。
2019年シーズン途中にアストロズからトレード移籍した31歳。出番を年々増やし、今季はアストロズ時代の2018年の88試合を超え、キャリア最多の出場試合となることが濃厚だ。100マイル(約161キロ)の速球にスライダーやスプリット、新球ツーシームを操る大谷のボールを受けるのに苦労はないのだろうか。「簡単とは言わないよ。でも、意見を一致させることだね。スカウティングレポートを見て、どう攻めていくか、球の調子も見ながらダグアウトで会話して、あれを試してみよう、この球も忘れないようにしよう、もっと早くからカーブを使ってみようとか、話している。試合中のコミュニケーションが大事だね」と明かす。
このコミュニケーションこそが関係を円滑に保つ秘訣のようだ。「会話を重ねて、目も使うようにしている。彼が見ていることを教えてもらうようにしている。彼がやっていることに確信を持ってもらいたいから。ショウヘイが自分の球が機能していると確信を持っていれば、打者が誰であろうと気にしない。今年はとても楽しいよ」
ここにきて新球ツーシームを取り入れるなど投球の幅を広げる大谷。「彼は修正することができる。シーズンは長いからうまくいく時もいかない時もある。いかに修正していくかなんだ。彼はそれを、私がいままで一緒にやってきた誰にも負けないほどやっているんだ」と称賛し、「彼はエースだ。先頭を走る選手。エースの仕事をしているよ。彼の考え方、持っている球、競争力、総合的に見てエースだ」と力を込めた。
ネビン監督代行も2人の関係を絶賛する。「数多くの時間、試合を一緒にやってきたことだと思う。数年間一緒にやってきた絆があるのかな。ショウヘイは練習やルーティンについて、習慣の生き物といえるところがある。彼がスタッシー相手に投げるのが好きだと知っている。彼は捕手が誰でもいい投球をするだろうが、スタッシー相手だと非常に快適なんだ」と述べた。長いレギュラーシーズンもあと1か月強。残り少ない登板でどんな投球を見せてくれるか、注目だ。
(Full-Count編集部)