「私はジャッジ」 大谷翔平とのMVP争いで番記者主張、63発ペースは「レアな偉業」
大谷がやっていることは「別の賞をつくってもいいくらい」
ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は8月31日(日本時間9月1日)終了時点で両リーグ通じて断トツの51本塁打をマーク。シーズン63発の驚異的ペースで量産し、エンゼルスの大谷翔平投手とともに今季のア・リーグMVP有力候補に挙げられている。2009年からヤンキース番記者を務めるニューヨーク紙「ニュースデイ」のエリック・ボーランド氏はどちらがMVPを受賞すると考えているのか。今年は投票権がないと断ったうえで「私はジャッジ」と明言した。その理由とは?
ジャッジが52本塁打を放った2017年は、実際にMVPを受賞したアストロズのホセ・アルトゥーベに投票したというボーランド氏。昨年は大谷に投票したという。「迷う必要がない簡単なことだった。彼がしたことは前例がないことだった。少なくとも100年以上は例がないことだった」と昨季を振り返り、今季のジャッジが「やっていることも同様だ」と主張する。
今季のジャッジのパフォーマンスは「数少ない選手しかしたことがないこと。昨年オオタニに投票したときと同じ主張ができる」と述べる。さらに「ジャッジがしていることも非常にレアな偉業だ。8月終了時点で50本に到達した選手は非常に少なく、60本に届いたのは一握りだ」と続けた。
大谷を「軽視するわけじゃない。オオタニがやっていることは別の賞を作ってもいいくらいのことだ。二刀流は他の誰もしていないことであるし、彼はそれを異常なレベルでやっているのだから」と敬意を表した上で、ジャッジの偉業も勝るとも劣らないと強調する。
「総合的に見て素晴らしい選手であり、非常にいい成績を残しているチームで戦っている。打撃面ではメジャーでプレーした99%の選手よりも優れた歴史的なシーズンを送っている」と称賛。昨年大谷とMVPを争ったゲレーロJr.を引き合いに「昨年の彼と今年のジャッジは比較にならない」と述べた。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)