大谷翔平、今季最多111球で8回1失点 12勝目ならずも「長い回を投げられて良かった」
8回5奪三振6安打1失点と好投、シーズン14度目のQSは自己最多タイ
■エンゼルス 2ー1 アストロズ(日本時間4日・アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手は3日(日本時間4日)、本拠地・アストロズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場し、8回5奪三振6安打1失点で降板した。今季最多111球の熱投を見せたものの、今季12勝目はならなかった。打っては4打数無安打で連続試合安打は5でストップ。チームは延長12回にサヨナラ勝ちし、「いい打線なので、1人1人切っていく。長い回を投げられればいいなと思っていたので。結果的にそうなって良かったです」と充実した表情を浮かべた。
大谷が真夏の熱投を見せた。5回2死からマンシーニの右中間二塁打、マティエビッチの中前打で先制点を許したものの、その後は寄せ付けなかった。6回2死満塁はバスケスを右飛に。8回1死二塁はグリエルを左飛、ブレグマンを二飛に抑えた。2021年に並ぶ自己最多シーズン14度目のクオリティスタートを達成した。気温34.4度の酷暑の中で熱投を見せ、「外野手もそうですし、内野手も難しい打球が多かったと思うんですけど、アウトにしてくれて。球数もすごく抑えられて助けられたなと思います」と感謝した。
3回先頭ではマティエビッチを低めに落ちるカーブで空振り三振に仕留め、通算400奪三振に到達した。大谷は通算123本塁打で、メジャーで通算400奪三振と100本塁打を達成したのは大谷とベーブ・ルースのみだ。
次回登板は10日(同11日)の敵地・アストロズ戦。中6日を空けての登板となる。投球回数は136回。あと26回でメジャー初のシーズン規定投球回(162)をクリアする。規定投球回については、「残り数試合。まず今までの予定通りにしっかりとコンディションを整えて、毎試合投げるというのが一番の目標なので。その中で良し悪しは必ず出てくると思いますけど、今日みたいに長い回を投げられれば、それだけ勝つチャンスが多くなるので頑張りたいなと思います」と前を向いていた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)