死球覚悟で避けたのに「ストライクになる」 衝撃の53cm変化が「これ、ほんと?」
ヤ軍・ワイサートが投じた一球が「えげつない中の、えげつない」
■レイズ 9ー0 ヤンキース(日本時間3日・セントピーターズバーグ)
体に直撃すると思って打者は懸命に背中を向けて避けたのに、ストライクゾーンに吸い込まれていった衝撃の軌道に、驚きの声が寄せられている。ヤンキースの右腕グレッグ・ワイサート投手が2日(日本時間3日)のレイズ戦で投じた一球。ファンは「今、いったい何を見た?」「これ、ほんとなの?」と目を疑った。
異次元の軌道を描いたのは、3点ビハインドの7回2死で投じた初球だった。80マイル(約128.7キロ)のスライダーに、右打席のヤンディ・ディアスは体に当たると思ったのか身をよじって避ける仕草。しかしボールは横方向に大きな弧を描き、内角寄りに決まった。
「ピッチング・ニンジャ」の愛称で、日本にもファンの多い投球分析家ロブ・フリードマン氏は「ゾッとするスライダー。21インチ(約53.34センチ)の横への変化」と紹介。ファンからも「えげつない中の、えげつない」「この球は三塁側ベンチに向かっていきそうに見えて、ストライクになる」「ファンタスティックな変化」などと驚きの声が上がっていた。