「3球でアウトになってもいい」オリックスJr.監督が伝えたい“野球のあるべき姿”

トスバッティングの重要性「ヘッドの角度を覚え、バットコントロールもうまくなる」

 小川氏は拓大紅陵時代には甲子園に出場したが小学生、中学生時代は地元の軟式野球チームに所属。硬式球に触れるのは高校に進学してからだった。同級生には硬式出身が多く「どうしても周りを見て焦る気持ちがあった。早く追いつく、慣れるという気持ちがありオーバーワークになる。それが肩肘を痛める原因。子供たちには難しいですが先を見据えることが大事。それを指導者の方が理解することが必要だと思います」と話す。

 まだ、体が出来上がっていない小学生。体格の差はあるが、最近ではYouTubeなどで簡単にプロの技術論を得ることができる。打撃フォーム、スイング、スローイング、走塁など小学生のレベルは年々進化しているという。

 小川氏は最先端の練習方法を取り入れることは「無駄を省き、理にかなっていることが多い」と理解を示しているが「昔から引き継がれている練習も大事にしてほしい」と口にする。その一例がトスバッティングだ。

 トスバッティングは二人一組で行い、投手が投げたボールを基本的にワンバウンドで打ち返す練習方法。ど真ん中だけじゃなく内、外のコースでも正面に打つことで「ヘッドの角度を覚え、バットコントロールもうまくなる。投げる方もすぐに捕球体勢を作らないといけないし、ショートスローの練習にもなる。昔の野球が優れているのはそういったところです」と説明する。

「極論、3球でアウトになってもいいよ」

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