160キロの剛球が53センチ変化? 大谷翔平のシンカーに捕手が驚愕「一流の中の一流」
4日の試合で完成の域に達した大谷翔平のシンカーを捕手が語る
エンゼルスの大谷翔平投手が、新たな武器としている超高速シンカーが米国で話題をさらっている。地元紙「オレンジカウンティ・レジスター」は、「新しいシンカーで“ビデオゲーム”のようなことをしているエンゼルスのショウヘイ・オオタニ」と題した記事を掲載。相棒のマックス・スタッシー捕手にその威力を取材している。
「マックス・スタッシーは今でも圧倒されっぱなしだ」とするこの時期は、捕手の目から大谷のシンカーの価値を掘り下げている。3日(日本時間4日)の登板を受け、スタッシーは「オオタニは“ビデオゲーム”のようなことをしていると話したという。
「投手たちは、ある球種の球をどうやって投げるかとか、どうやったらスライダーを使えるレベルにできるかと何年も模索するものだ。大谷のボールの握りや回転のかけ方のへ意識は、すば抜けている」
記事は、大谷は7月6日(同7日)のマーリンズ戦で始めてシンカーを1球だけ投げたとしている。その後8月15日(同16日)のマリナーズ戦では6球で、まだ開発途上だった。そして3日(同4日)の試合では今季最多の111球を投じた中で、シンカーは18球。8回を投げ1失点だったと紹介した。
スタッシーは「シンカーが良くなっていたのは明らかだ。ピンポイントに制球できていたし、感覚もよかったようだ。新しい球なのに」と驚く。さらに記事は、この試合の3回、大谷がアストロズのチャズ・マコーミックに投げた時速99.7マイル(約160.5キロ)のシンカーが、21インチ(約53.3センチ)右方向に変化したと指摘。スタッシーの「あれは一流の中の、一流の球」というコメントを紹介している。
最後に記事は「このシンカーを新たな武器にするオオタニは、逆方向に18-20インチ(約45.7-50.8センチ)動く85-87マイル(約136.8‐140.0キロ)のスライダーも投げる。そして真っ逆さまに落ちる92マイル(約148.1キロ)付近のスプリットも投げる。そしてまっすぐ進む100マイル(約161.0キロ)の4シームも投げるのだ」と、その難攻不落ぶりを紹介した。
(Full-Count編集部)