大谷翔平の新魔球は「分かっていても難しい」 監督代行が大絶賛「登板日は楽しい」
ジャッジとのMVP争いも「今の球界で最高な選手は誰か、ショウヘイだ」
■アストロズ ー エンゼルス(日本時間11日・ヒューストン)
エンゼルスの大谷翔平投手は10日(日本時間11日、試合開始8時15分)、敵地・アストロズ戦に「3番・投手兼DH」で投打同時出場する。大谷の新たな勝負球となっている高速シンカーについて、フィル・ネビン監督代行は「90マイル後半(約153~159キロ)が出て、18から20インチ(約46~51センチ)も横に変化するなんて。右でも左でも誰にとっても非常に難しい球だ」と賛辞の言葉を並べた。
大谷は前回登板3日(同4日)の本拠地・アストロズ戦では8回6安打1失点と好投。12勝目こそならなかったが、今季最多111球の熱投を見せた。ネビン監督代行は「先週は非常に効果的に使っていた。彼らも準備してくるだろうが、来ると分かっていても難しい球だ」と称えた。この日の登板のキーポイントとなりそうだ。
打者では33本塁打と投打で結果を出している。好調の要因を問われたネビン監督代行は、「私が一番感心しているのは一貫性だ。みんな数字や成績を見ているが、私にとっては一貫性。日々の練習、準備、そしてフィールドに出る時、いつも同じなんだ。それが素晴らしい理由だ。ハイになり過ぎることもないし、落ち込みすぎたりすることもない。登板日はいつも楽しいよ」と語った。
ヤンキース・ジャッジとのMVP争いが米メディアでも話題になっている。昨季までヤンキースのコーチだった指揮官は「投打でプレーを続けていることは他の誰にもできないこと。5年一緒に過ごしたアーロン(ジャッジ)のことは息子のように好きで、彼が賞を取れば嬉しいし、誇りに思う。彼がしていることはチームやリーグにとって価値のあること。だが、この賞がどういうものか、今の球界で最高のプレーヤーは誰か、最も価値がある選手は誰か、ということを考えれば、それは我らのショウヘイだ」と、改めてMVP大谷を推していた。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)