3打席連続で痛恨併殺打も「今まで助けられた」 不振のDeNA宮崎への信頼揺るがぬワケ

DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】
DeNA・三浦大輔監督【写真:荒川祐史】

ヤクルト戦5連敗で7.5ゲーム差に開き、マジック点灯を許した

■ヤクルト 1ー0 DeNA(11日・横浜)

 DeNAは11日、首位・ヤクルトとの直接対決初戦に0-1で敗れ、マジック「11」の点灯を許した。7安打を放って好機は築いたが、小川、清水、マクガフの前に本塁が遠かった。気がかりなのは3試合連続無安打となった宮崎敏郎内野手の状態か。それでも三浦大輔監督は「今まで宮崎に助けられた、カバーしてもらったところがいっぱいありますから」と変わらぬ信頼を口にした。

 2回無死一塁の第1打席はカットボールを引っかけ遊ゴロ併殺打。前日10日の阪神戦の第3打席から、3打席連続併殺となってしまった。4回1死一、二塁では外角直球に見逃し三振だった。

 シーズンのほとんどで3割をキープしていたが、7月8日に.327だった打率は9月10日についに3割を切り、この日で.295まで下降。9月は.139(36打数5安打)と苦しんでいる。ペナント佳境で主軸のバットから快音が消えたが、そんなときでも、指揮官が強調したのは宮崎の姿勢だ。

「年間ずっと絶好調という選手はいないですから、いいときも悪い時もあります。毎日もっともっと状態を上げようと取り組んでくれていますし、打てなくて凡打しても全力でというのができてますから。そういうときこそ、打てなくても誰かがカバーしてというところでやっていくところ。今まで宮崎に助けられた、カバーしてもらったところがいっぱいありますから」

 2年連続打率3割、2017年には首位打者に輝いたリーグ屈指の好打者。チームにとっていなくてはならない存在だからこそ、快音が戻ることを信じている。

 ヤクルト戦は5連敗となり、7.5ゲーム差に開いて自力優勝の可能性が消滅した。「まだ光が消えたわけではない。諦めが悪いので、しつこいくらいやっていきます」と三浦監督。残り20試合。宮崎の復調こそがチームを押し上げる力になる。

(町田利衣 / Rie Machida)

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