阪神糸井が明かした引退の理由「もう超人じゃない」 会見は涙なし、“糸井節”炸裂
「甲子園で初めて大歓声の中でプレーさせていただいた興奮は忘れない」
引退を最初に伝えたのは「ここまで全て決断は自分でしてきた。自分の心の中で……なので“リトル糸井”です! 自分の心の中です」と“糸井節”も炸裂。今後についても「(引退した選手は)皆ゆっくりしたいとか言うんですね? まぁ、僕はあんまりゆっくりするタイプじゃない。筋トレとか、筋肥大したいですね。パンプアップです!」と、会場に集まった報道陣を笑わせた。
日本ハム、オリックス、阪神と19年間で3球団を渡り歩き、ここまで通算1726試合に出場。5918打数1754安打の打率.296、171本塁打、765打点、300盗塁と輝かしい成績を残してきた。印象に残るプレーを問われると「ようやったんじゃないですか?(笑) いっぱいあり過ぎて、昨日も思い返していた。WBCもそうですし、3球団のこともそう。でも、やっぱり甲子園で初めて大歓声の中でプレーさせていただいた興奮は忘れない」と感謝を口にした。
阪神のレギュラー選手として優勝を経験することはできなかったが「絶対に優勝したかった。それが心残りですが、これからそれは今の選手たちが絶対に叶えてほしいなと。今年もまだまだチャンスはありますし、後輩の活躍を自分のことのように見ていこうと思っている」。規格外のプレースタイル、ユーモアあふれる発言でプロ野球界を沸かせた“超人”がユニホームに別れを告げた。