大谷翔平、初の規定投球回へ中5日のフル回転 気になる“マメ問題”と爆発的な出力
次回登板後は中5日のスケジュール、右手中指マメの回復がキーポイントに
エンゼルス・大谷翔平投手が今季は残り4試合で先発登板する方針が明らかになった。フィル・ネビン監督代行が明らかにしたもので、次回登板は17日(同18日)の本拠地・マリナーズ戦に決定。その後は中5日で回り、あと21回に迫ったメジャー初の規定投球回到達へフル回転する。
残り4試合で平均5回1/3以上を投げられれば、シーズン規定投球回に到達する。気になるのは、何と言っても右手中指マメの回復具合だろう。10日(同11日)の登板後、大谷は「深刻になる前に代わった」「次に響く前に降りた」と話すなど“致命傷”にはなっていないが、投打で高いパフォーマンスを誇る二刀流にとっては弁慶の泣き所だ。次回登板後、3登板連続で中5日で回るスケジュールでは、当然、日々の回復も変わってくるだろう。
マメを作る最大の敵は湿気だと言われている。NPB時代から「マメ問題」に悩まされてきた大谷には「乾燥させながら刺激を入れながら」と、すでに経験を踏まれた“治療法”もある。再発防止について、ネビン監督代行は「乾燥させたりという手があるんだろうが、よく知らない。あまり心配することじゃない」と楽観的。残り4試合登板へ、どう付き合っていくかが鍵となる。
前回登板ではメジャー公式戦では自己最速101.4マイル(約163.2キロ)をマーク。右手中指マメは「しっかりと球が出ている影響」と語っていたのは、何とも皮肉なものだ。二刀流に宿る爆発的な出力とどう付き合っていくかもポイントとなりそうだ。
(小谷真弥 / Masaya Kotani)