山本由伸と佐々木朗希は“13差”、打点やセーブ&HP数は大接戦…パのタイトル争い
打率トップのハム松本はシーズン規定にあと22打席
プロ野球のレギュラーシーズンも最終盤。パ・リーグは各チームとも残り15試合を切り、ソフトバンクが優勝マジックを点灯させた。ここではパ・リーグのタイトル争いを検証する。
まず、打撃部門。首位打者争いは松本剛(日本ハム)が打率.355で抜け出している。2位の吉田正尚(オリックス)は.324で大きな差がついている。左膝骨折で一時離脱していたためシーズン規定打席443にはまだ達していない。だが、残り12試合であと22打席だけに、怪我などによる離脱さえなければ初タイトル獲得は堅い。
規定打席に満たない場合でも、不足打席分を打数に加算して打率を算出、最高打率となった場合は首位打者となる規則から「認定首位打者」になる可能性もある。現時点の成績で算出すると、残り22打席を22打数無安打で終わったと仮定すると、397打数133安打で.335となる。
本塁打は39発の山川穂高(西武)が確実。打点は山川が84でトップに立つが、浅村栄斗(楽天)が3差で追う。残り試合は西武が9で楽天は14。最後までもつれそうだ。出塁率は吉田正が.441で、2位の松本を引き離している。昨季4選手が分け合った盗塁王は、39個の高部瑛斗(ロッテ)が断トツで、初載冠が確実だ。
投手では山本由伸(オリックス)が防御率1.80、13勝、勝率.722、181奪三振でいずれもトップ。2年連続“4冠”に前進している。この中で逆転される可能性が最も高いのは奪三振か。2位の佐々木朗希(ロッテ)が168奪三振で13差だ。ただ、15日に出場選手登録を抹消されており、今後の登板は多くても2試合と見込まれる。山本の優位は動かない。
次に救援部門。セーブ数では松井裕樹(楽天)と増田達至(西武)が30で並び、平野佳寿(オリックス)が28で追う。残り試合は楽天が14、オリックスが10、西武が9。松井にやや分があるか。ホールドポイントも接戦。水上由伸(西武)が33でトップ、平良海馬(西武)らが続いている。