オリックス、奇跡の逆転Vへ 他球団が恐れる“150キロ超クインテット”の存在
中嶋監督も評価「本当によく頑張った。そりゃ誰も(1点も)やりたくないよ」
6回無死満塁のピンチで登板した宇田川は中村晃に右前適時打、捕逸で2点を失ったが最速157キロの直球を武器に1回1安打1奪三振無失点。7回は山崎颯が最速156キロで1回2安打無失点、8回は阿部が最速152キロ、9回のワゲスパックは最速153キロ、延長10回は本田が最速155キロでスコアボードに0を並べた。
オリックスのリリーフ陣は全員が“勝ちゲーム”に登板できるポテンシャルを誇っており、延長戦に入っても投手のレベルが落ちないのが最大の強みだ。ソフトバンクとの3連戦は初戦こそ山本が完封勝利を収めたが、2戦目からは中継ぎ陣が無失点リレーを継続している。
首位攻防戦を3連勝で飾った中嶋監督も「本当に良く凌いで頑張った。本当によく頑張った。そりゃ誰も(1点も)やりたくないよ」と、リリーフ陣に絶大な信頼を口にする。
シーズンは残り6試合。ホークスのマジックは点灯し、残り試合数も考えるとリーグ連覇はそう簡単にはいかない。「こういうゲームの後にポコッといかれないようにまた明日から頑張りたい。この3つ何とか取って挑戦権っていうか、それは思っていたので。そこをね……始まる前の感じですかね、やっと」と指揮官。投打の噛み合った試合運びを見せる“中嶋オリックス”がラストスパートをかける。