3位浮上の巨人、CS進出へ期待できる理由 専門家が評価する打の繋がりと原監督の執念
先発・赤星を3回で降板させる執念の継投策「残り試合もブルペンは総動員」
CS進出に向け1試合も落とせない中でみせた執念の継投策も光った。先発の赤星は初回1死三塁から山田に右前適時打、2回にも宮本、長岡に長短打を浴び1死三塁から原にスクイズを決められ2点目を失った。3回は2死一、三塁のピンチを何とか凌いだが、その裏の攻撃では代打・若林を送られ3回2失点で降板となった。
その後は今村、クロール、デラロサ、高梨、大勢と惜しみなくリリーフ陣をつぎ込んだ。赤星や18日に先発した山崎ら若手はシーズンを通しての“体力”はまだなく、好不調の波も大きい。現状でみれば長いイニングを計算できる先発陣は戸郷、菅野の2人だけといってもいい。
「今の巨人の立ち位置はもう毎試合、勝たないといけない。今シーズンは投手陣に不安がありますが、残り試合もブルペンは総動員でいくことになると思います」
CS争いを続ける4位・阪神、広島は残り5試合。一方で1ゲーム差を付けた3位・巨人は7試合を残している。主砲の岡本和も直近5試合で4本塁打と復調の気配を見せており「試合数をみても有利なのは巨人に間違いない」と新井氏は口にする。
原政権でBクラスに沈んだのは過去15年間で一度のみ(2006年4位)。最後の最後でチームが上向いてきた巨人が逆転でのCS進出へラストスパートをかける。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)