3位浮上の巨人、CS進出へ期待できる理由 専門家が評価する打の繋がりと原監督の執念

本拠地最終戦を勝利で飾った巨人・原辰徳監督【写真:中戸川知世】
本拠地最終戦を勝利で飾った巨人・原辰徳監督【写真:中戸川知世】

守護神・大勢を救った9回に吉川が魅せたビッグプレー

■巨人 5ー4 ヤクルト(20日・東京ドーム)

 巨人は20日に東京ドームで行われたヤクルト戦に5-4で勝利。ゲーム差なしで並んでいた阪神、広島が敗れたため単独3位に浮上した。オリックス、ソフトバンク、広島で打撃コーチなどを歴任した野球評論家の新井宏昌氏は「効果的な点の取り方ができてきた。CS争いは有利とみていい」とこの日の戦いぶりに太鼓判を押した。

 先発のルーキー・赤星が序盤に2点を失う苦しい展開を打撃陣が救った。3回に丸の適時打などで3点を奪い逆転に成功すると、4回にポランコ、6回には岡本和のソロでリードを広げた。最後は守護神・大勢が走者を出すも、山田を空振り三振に仕留め接戦を制した。

 本拠地最終戦を逆転勝利で飾り、8月16日以来のAクラスに浮上したチームを新井氏は「負けが続いてた時にはなかった、効果的な点の取り方。しぶとくタイムリーが飛び出し、チームカラーらしい本塁打での得点。最終回に吉川がみせた好守備も光った」と評価する。

 1点リードで迎えた9回は先頭・川端が一、二塁間を抜けそうな打球を放ったが、二塁手・吉川がスライディングしながら好捕。そのまま回転して一塁へ送球しアウトを奪った。村上に回る可能性もあっただけに守護神・大勢を助けるビッグプレーだった。

先発・赤星を3回で降板させる執念の継投策「残り試合もブルペンは総動員」

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