不振の原因は「これかも…」 3安打で連敗ストップ…西武・山川が前日に掴んだ感触
連敗阻止のために「打たないといけない気負いがあった」
「打てないのには必ず原因があります。(精神面で)連敗を止めたい、止めるために打たないといけないという気負いはありましたが、やはり根本的な原因は打撃にあると思っていました」。心が折れそうになる中でも、真摯に技術面の原因を探し続けた。
辻発彦監督は、今月11日の日本ハム戦後、既に不振にはまっていた山川を「彼がこれまでどれだけ勝利をもたらしてくれたかを考えれば、あと10試合負けたとしても、彼のせいでもなんでもない」とかばったが、まさか翌12日から7連敗を喫するとは思っていなかっただろう。この日は「みんなが打てない中、自分も打てなくなって苦しみながらのタイムリー。みんながひとつになって喜んでいる姿が良かった」と口元を綻ばせた。
前半戦は1人気を吐いていた山川だが、リーグワーストのチーム打率.229に飲み込まれるように、自身も不振に陥った。タイトル争いでは好調時の貯金がモノを言い、39本塁打は2位の楽天・浅村に12本差をつけ断トツ。打点は、前日の段階で浅村に1差まで追い上げられていたが、この日85打点目を挙げて1つ突き放した。
「確信はまだないですが、残り試合は少ないですし、試合前の打撃練習でいい感じが続くのであれば、この打ち方のままでいいかなと思います」と残り5試合に向かう。もはや試行錯誤している時間はない。覚悟を固めて打つしかない。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)