4か月前は不良債権化の懸念も… いつの間にか球宴レベル、252億円男が見せる底力
昨季45本塁打したのに、新天地では43試合ノーアーチのスタート
今季からレンジャーズに、7年総額1億7500万ドル(約251億7900万円)という超大型契約で加入したマーカス・セミエン内野手が“不良債権”との汚名を着せられかけたところからの大復活を見せている。米メディア「ダラス・モーニングニュース」のブライス・パテリック記者が出演したYouTube番組で指摘した。
米データサイト「ベースボール・リファレンス」によると、セミエンのWAR(勝利寄与度)は5.4で、レンジャーズの野手が5.0以上のWARを記録するのは、2017年にエルビス・アンドラス内野手が記録した5.4以来。そして今季二塁手のWARでは、トミー・エドマン(カージナルス)とアンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)の6.4に次ぐ球界3位だとしている。
昨季はブルージェイズで45本塁打し、強打を期待されていたセミエンだが、今季ようやく初本塁打が出たのは44試合目のこと。5月半ばには打率が.154しかなかった。それが現在では146試合に出場し、打率.253、23本塁打、76打点。9月は実に打率.351を記録している。
レンジャーズはセミエンを含めた大型補強にも関わらず、ここまでア・リーグ西地区ではエンゼルスの下となる4位に低迷している。大型契約はまだ6年が残る。来季は開幕からチームを引っ張る働きをできるだろうか。
(Full-Count編集部)