「僕の中では限界かな」 NPB復帰を目指した元阪神・伊藤隼太が迎えた“1つの区切り”

愛媛マンダリンパイレーツ・伊藤隼太【写真:喜岡桜】
愛媛マンダリンパイレーツ・伊藤隼太【写真:喜岡桜】

伊藤隼太は四国アイランドリーグplusの愛媛で昨季からプレー

 昨季から四国アイランドリーグplusの愛媛マンダリンパイレーツに所属し、NPB復帰を目指している元阪神・伊藤隼太外野手は9月17日、後期優勝マジック1を点灯させている徳島インディゴソックスとの首位攻防戦に挑んだ。「4番・DH」で4試合ぶりのフルイニング出場を果たし、臨んだ4打席。バッターボックスに立つ伊藤からは、今までにないほど勝利への執念が伝わってきた。

 愛媛マンダリンパイレーツは5番・堀川優斗三塁手の適時打で貴重な1点を先制するも、6回に2点を取られ逆転を許してしまう。すぐに7回の先頭、伊藤が右越え二塁打を放って同点機をつくったが、徳島のドラフト注目右腕・白川恵翔投手の好投で打線がつながらず、得点できなかった。伊藤は9回一死1塁の場面でも右前打でチャンスを拡大。しかし、後続が併殺に倒れて1-2で敗れた。

 勝利に強くこだわったのには、逆転優勝の他にも理由があった。伊藤は試合後、「自分の中で最後だと思いながら、いろいろ思うとこのある試合だったので。まだ決めてはないですけど、プレーヤーとしてどこまでできるかっていう中では、1つの区切りかなと思っています」と穏やかな口調で語った。

昨年10月に右肩手術「最後はボールを思い切り投げて終わりたかった」

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