大谷翔平、MVP争いの昨季との違い ジャッジはゲレーロJr.とは異次元のライバル
大谷のWARは昨季が「9.0」、今季も「8.9」と変わらぬ価値を示す
2022年のア・リーグMVP争いが熾烈を極めている。二刀流として史上初めてとなる規定打席と規定投球回のW到達に近づくエンゼルスの大谷翔平投手と、ロジャー・マリスの持つア・リーグ記録の61本塁打に迫り、10年ぶりの3冠王も射程圏に捉えるヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手。どちらが栄冠に相応しいか、米メディアの間でも意見が割れ、連日、展望が報じられている。(成績は日本時間22日時点)
大谷は果たして2年連続のMVPを手にできるのか。昨季はリーグ本塁打王に輝いたブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.内野手との争いを制して、満票でMVPに輝いた大谷だったが、今季の争いは昨季とはまた様相が違っている。ライバルの成績、指標を見ると、その状況が浮き彫りになる。
今季は投打二刀流での活躍を続け、打者としては既に規定打席に到達。ここまで34本塁打を放ち、打率も昨季を上回る.270を記録している。投手としてもここまで148イニングに投げて規定投球回到達も目前。初の2桁勝利となる13勝をマークし、104年ぶりに2桁勝利&2桁本塁打も達成した。
昨季と比べると、大谷は打撃成績はやや低下しているものの、投手成績を向上させている。選手の価値を示す指標「WAR」は昨季が打者で「4.9」、投手で「4.1」で計「9.0」、今季はここまで打者で「3.6」、投手で「5.3」を叩き出し、計「8.9」となっている。大谷の選手としての価値は去年同様に非常に高いレベルになっている。