ジャッジの新契約は“最低でも”総額421億円? 米メディアが予測する2つの根拠

ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】
ヤンキースのアーロン・ジャッジ【写真:Getty Images】

60本塁打で3冠王の可能性も…新契約前年に最高のシーズン

 今季すでに60本塁打しているヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手は、シーズン終了後に新たな契約を結ぶことになる。4月に7年2億1350万ドル(約303億7500万円)のオファーを蹴って戦ったシーズンで、MVP級の大活躍。米メディア「CBSスポーツ」は、8年総額2億9600万ドル(約421億1300万円)という巨額がベースになると予想している。

「歴史的な2022年シーズンの後、ヤンキースのスターがフリーエージェントでどんな契約を結ぶかを予想する」と題した記事では、打撃3冠のタイトルを目前にしているジャッジについて「FAになる直前に歴史的なシーズンを送っている。火曜日の夜に60本目のHRを打ったジャッジは、巨額の契約金を勝ち取ることになる」と再契約前年に最高のシーズンを送っていると指摘。当然新たな契約の中身も跳ね上がると予想している。

 その根拠になるのは、現在のメジャーリーグの年俸相場だ。現在の1年あたりの球界最高年俸はメッツのマックス・シャーザー投手で4333万ドル(約61億6000万円)。次いでヤンキースのゲリット・コール投手で3600万ドル(約51億2000万円)だ。野手では3位にエンゼルスのマイク・トラウト外野手が3554万ドル(約50億5600万円)で登場し、ツインズのカルロス・コレア内野手が3510万ドル(約49億9300万円)で追う。記事は昨オフにメッツとシャーザーが結んだ契約のおかげで「エリート選手の平均年俸が、3500万ドル程度から一気に4000万ドル以上に跳ね上がった」と指摘している。

 シャーザーは3年契約という短期契約でこの年俸を得ている。ただ記事は「いずれ誰かが長期契約で年俸4000万ドルを手にすることになるだろう。それが、ジャッジではダメだという理由はない。特に彼が3冠王を獲得し、ア・リーグの本塁打記録を塗り替えれば、誰よりも有力な候補となるだろう」と、今オフのジャッジが長期契約での年俸4000万ドルという世界に踏み込むのではと予想している。

 さらに「ジャッジがコールの年俸3600万ドルを下回る金額で契約するとは考えにくい。スター選手がシーズン4000万ドル以上を得るという前例が作られ、ジャッジがそれを求めることは、法外とはいえないだろう。たとえ実現しなくても、彼の代理人が契約交渉でその数字を口にすることは、決してとっぴなことではないそれが、MLBのベストプレーヤーの現在の相場なのだから」としている。

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