投球スタイルもそっくり? リーグ戦初完封の明大・村田、憧れ“マダックス”達成
明大の3年生右腕・村田が“マダックス”を達成
明大は25日、東京六大学野球秋季リーグ戦の早大1回戦に2-0で先勝。先発した村田賢一投手(3年)が6安打完封勝利で、リーグ戦通算7勝目を挙げた。「低めにきっちりと投げて、ストライク先行で投げられた」と、わずか93球での快投に満足げだった。
田中武宏監督も「ロースコアの試合を勝てたのは大きいと思います。テンポよく投げてくれた」と3年生右腕を労った。前回は東大1回戦に先発も、4回3失点で降板。村田は「インコースを攻めきれなかった。今日は当ててもいいと思って強気で投げられた」と振り返った。
100球未満での完封は、MLB通算355勝のグレッグ・マダックス投手の名前を取って“マダックス”とも呼ばれ、自身の憧れの存在でもある。「マダックス投手が大好きなので目指していました。9回100球以内で終わらせるのはひとつの目標にしていた」。メジャーリーグ好きの父の影響もあって動画を見るようになり、投球スタイルを手本にしている。
「メジャーの中では球は速くはない方ですけど、コントロールで350勝近くされている投手なので、参考にしています」
直球は140キロ前半だが、オーバーハンドからシンカーを中心に、変化球を低めに集めるスタイルは“本家”とそっくり。この日の奪三振はわずか1つ。「三振は少ないですけど、ゴロで、フライで打ち取っていくのがいいテンポに繋がると思う」。6安打されながらも、あと1本を許さなかった。
今春は主に2戦目に先発し、計8試合に登板。5勝(1敗)、防御率2.20をマークした。夏にアピールし、今季は1戦目を任されている。「勢いに乗っていいピッチングができればなと思います」。大投手ばりの投球術で、チームをリーグ連覇へ導く。
(上野明洸 / Akihiro Ueno)