エンゼルスでは年俸11億円の“不良債権”が…新天地で大復活、POで先発の可能性も
通算89勝のキンタナ…エンゼルスでは年俸11億で0勝に終わったものの
昨季エンゼルスでキャリア最低の成績に終わったホセ・キンタナ投手が、新天地で華麗な復活を遂げている。今季はパイレーツでシーズンをスタートし、8月のトレード期限にはカージナルスに移籍。ナ・リーグ中地区首位を走る強豪でローテーションの一角を占め、ポストシーズンでの登板もありそうな情勢だ。通算89勝左腕が実りの秋を迎えようとしている。
カージナルスの地元紙「セントルイス・ポストディスパッチ」のベンジャミン・ホックマン記者は24日(日本時間25日)自身のツイッターに「この男は先発5番手だろうか? そうかもしれない。しかしながら、今の活躍ぶりをこの先も続けるなら、カージナルスは彼をポストシーズンで起用する必要がある。ホセ・キンタナには興奮している。キンタナの現状では、少なくとも(ポストシーズンの)登板する候補として考える必要がある」とツイートした。
キンタナはカージナルス移籍後、10試合に先発し3勝1敗、防御率2.14という好成績を残している。23日(同24日)のドジャース戦では6回2/3を被安打5、無失点という好投で勝利投手となった。移籍後は登板したすべての試合で自責点を2以下にまとめ、9月の4登板では合計2失点という安定ぶりだ。
こうなると不思議なのは、昨季の大不振だ。キンタナは2012年にホワイトソックスでデビューし、4年で連続2桁勝利をマーク。2020年オフに1年800万ドル(約11億5000万円)でエンゼルス入りした。先発の一角として期待されながらも、5月末に左肩の炎症で負傷者リスト入りするなど24登板(10先発)で0勝3敗、防御率6.75と振るわず、8月にジャイアンツへウェーバー移籍という苦難の1年を過ごした。キャリアの中で最悪と言える成績だった。
(Full-Count編集部)